スイッチギヤは高圧・特別高圧の配電用として、電気設備容量の大きな施設に使用されています。 主な施設として発電所や変電所、製鉄所や石油・化学プラント等の大型工場、上・下水道等の公共施設、大型ビル等が上げられます。
盤構成は受電用、配電用、補助機器用の機器が1つの接地された金属性の閉鎖箱に収納され、さらに安全性を高める為に機能毎に区分されますが、その構造や材質、機器の形状等により記号で呼称されています。 MWG形は『メタルクラッド形スイッチギヤ、引出形機器、主回路母線導帯絶縁』を示します。
電力会社より受電する為に用いる配電盤で、高圧(6.6kV)の受電設備容量4,000kVA以下の受電設備に適用され、主遮断装置から、降圧用の変圧器、配電用の遮断器が接地された金属箱内に収められています。
主遮断装置が高圧交流遮断器の場合にはCB形と呼ばれ、受電設備容量300kVA以下でヒューズ付負荷開閉器を用いて保護継電器等を省略しているものをPF・S型と呼ばれています。
その他構造的には、屋外・屋内形や、設置スペースに合わせた薄型キュービクルがあります。また、消防用設備等に供給する非常電源を確保することを目的とした認定キュービクルがあります。
制御盤は主に電動機(空調機・ファン・ポンプ)等の運転・保護・監視を行う装置であり、その為の配線用遮断器、開閉器、保護継電器等が収納されています。
設置場所により屋外・屋内形、大きさにより壁掛・自立形があります。また、防災設備用の認定制御盤があります。
分電盤は、幹線から分岐した電力をさらに各電灯(照明・コンセント)・動力回路に分配し、且つこれらの回路を保護する為に、配線用遮断器、開閉器等が収納されており、この他照明の点灯制御や小型電動機の運転制御も行います。
大きさにより壁掛・自立形があり、パイプシャフト内に設置する為、扉を不要としたシャフト形もあります。 また、防災設備用の認定分電盤があります。
UPS(無停電電源装置)より給電され、IT機器(ネットワーク機器、サーバ)等の重要負荷に配電する為に使用される高い機能・信頼性を備えた分電盤の一つです。さらに細分化された負荷に供給する事を目的としたPDP(PDF)と共に使用されます。
金属閉鎖形スイッチギヤのうち、24kV配電用として、大型工場プラントや風力発電設備に使用される配電盤です。 絶縁方式は環境を考慮した気中絶縁方式を採用しています。
太陽光発電設備において、電力会社の電力網と接続する為に系統連系盤が使用されています。系統連系に必要な電力量計・保護継電器と、電圧を合わせる為の変圧器を搭載しています。
この他、太陽電池パネルとパワーコンディショナを接続する為の接続箱があります。
UPS設備を構築する際に、高圧交流入力の場合には、商用電源を降圧する為に入力変圧器盤が必要となります。
また、UPSの並列冗長や共通予備等のシステムを構築する際の入出力盤や、負荷数に合わせた分岐回路を確保する為に、出力分岐盤があります。
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